春彼岸

先日の地震ではお墓がズレていたり、灯篭が倒れていたり、法名碑やお地蔵様が倒れているなどの被害を沢山目にしております。宮城では仙南地区の墓石被害が多いように感じてます。当社では近隣地区であれば震災修理一律¥50000で直しております。

少しズレていても、大きくズレていても、、、作業工程は一緒ですのでご勘弁を!

17日からお彼岸が始まりますが、くれぐれもご注意ください。倒れている石材を起こしたり、避けたりとしたくなるかと思います。石は案外重たくて滑りますので、指を挟んだり、足に落としたりする危険が沢山あります。お彼岸でお墓参りに出かけ我が家の墓石が隣家のお墓に倒れているときなど、つい動かしたくなりますよね?
でも一呼吸おいて、持てる重さなのか?何処に動かすのか?挟む危険は無いか?
注意点が沢山ありますのでくれぐれも気を付けてください。

そして今日はお彼岸も近いので「先祖の話」を執筆された柳田国男さんを特集された
番組が3月8日 Eテレ 22時25分~「100分de名著 災害を考える」放送されますので
亀屋石材のブログで紹介したいと思います。
日本古来の死生観を研究し執筆された「先祖の話」ですが、大変興味深い内容です。
亡くなった後の世界と今を生き続ける世界を結ぶ、お盆、お彼岸の話。

世界は広く、エスキモーやネィティブの方や仏教、キリスト教、イスラム教、儒教
多岐にわたる宗教がある中「死生観」もまたそれぞれにある事でしょう。
私は「死」は怖いものと感じております。でも何故怖いのかは説明できないというか
自分の身に起きた場合など想像もできません。
でも自分の父を看取った時は「おめでとう」という言葉が一番しっくり来ました。
亡くなり方もあるかと思います。でもその時は確かに「おめでとう」と思えましたし
息を引き取った顔は、もうすでに人形のように思えてなりませんでした。
あっけなくもあり、気持ちを引き締めていたのかもしれません。


私は職務上たくさんのご遺族と接する機会があります、不思議なことに突然の死や事故に遭われた死、以外では悲しみから脱してないご遺族には余り会ったことがありません。
若い頃は納骨に立ち合いする度に「どんな顔してれば良いだろう?」とか「どんな言葉がふさわしいだろう?」「でも、知らない人なのに、、、」など凄く悩みました。
暫く悩み続けたと思います。
あっという間に年を取った私は最近では「普通にしてればいいんだ」「職務を果たす」これに尽きると感じました。それだけ経験を積んだことだとも思います。
世の中の「死生観」と私自身の「死生観」はどういう違いがあるのか?などとても興味がある話です。
もう二度と会えなくなるから怖くて悲しいのですよね、
でもその人を私は深く知っているんだ、と思うと勇気さえ湧いてくる。
沢山知って嫌というほど(笑)知っている事が幸せであり、特別な存在になるのでは
ないかな。
どうか皆様、近くの人を知って知って知りまくって愛しましょう!
さすればお別れの時は勇気を頂ける気がします。