雄勝「石神社」仙界の滝 その4

さて、不動明王の石像も無事に取り付けを終える事が出来て心から安心しております。

そして、この「不動明王」が建った「仙界の滝」から更に頂上を目指して歩いていくと(ここからの傾斜はかなり、、ありました)
鳥居が見えて来て、その奥にはデッカイ石が麻縄で括られてドドーンと立っています!

この鳥居は塩ビ管で作られております。
とてつもなく大きく、そして不思議なバランス
私の体と比較して見てください。
1200年前からこのままのバランスを保っている

このような光景を頂上で見れるとは思ってもいなかった。。。
それにしても東日本大震災の時も倒れずに、よくぞ立っていた!!

ホント名前の通り「石神社」です。

今回は色々な縁で施主様と繋がり、このようなお仕事を頂き誠に感謝いたします。
そして何より、この任務を成功へと導いてくれた仲間たちにも深く感謝しております。私だけの頭では到底及ばずです。
我が社を長年支えてくださっている66才になる平塚氏、今野氏。資材を運び入れてくれた豊巻氏、知昭氏。
そしてアタック隊に選抜された平石材社長、この方の山岳部の知恵には驚かされました、そして平さんの顔で他のアタック隊の方にも声掛けして頂き大変感謝しております。
アタック隊のもう一人、石工事西村屋社長、この方は海外での技術指導にも貢献された方で石組みなどの技術も豊富な方でした。趣味でHarleyに乗ってるほどワイルドな方でした。
アタック隊のもう一人、和泉屋石材社長、この方もベテランで岩場での三脚立てや運搬機が通る路面作りも手際よく無駄のない動きでした。何より力持ち!!

そして、このような仕事を依頼してくださった「髙橋夫妻」。長年の夢であった「不動明王」を仙界の滝への設置。この夢を諦めずに温めていてくださったことに感謝いたします。
「髙橋夫妻」と亀屋石材を繋いでくださった「よっちゃん庭工房」の小幡さん、本当に皆様には深く深く感謝いたします。

亀屋石材の素晴らしい財産になりました。私にも自信が付き良い経験になりました。

このブログを見てくださってる方も是非に雄勝の「石神社」へ登って見て見てください。そして硯上の里に立ち寄って「ホタテ」を買ったら完璧なコースだと思いますよ。

関わって頂けた皆様には今一度ブログから感謝の意を飛ばします。

選抜アタック隊の四人(亀屋石材、西村屋、平石材、和泉屋石材)

ありがとうございました!

雄勝「石神社」仙界の滝 その3

沢に降りる為に斜面を作成

沢に降りると石がゴロゴロあって運搬機が水平に走行できない程です。
でもそこは、さすがの石屋さん!ある石を拾っては組んで拾っては組んで滝までの道を作っていきます。それでも山の「石」ってなかなか重いんです、形がまちまちなので持つところが定まらないからなんでしょうね。

三脚を使用して荷下ろし
いよいよ取り付け

足場が岩場と腐葉土なので三脚も慎重に立てて少しずつ移動させていきます。
不動明王の取り付けはセメントは用いずに合わせボンドで接着。
接着面をしっかりと乾かしながらの接着作業です。

一礼して最後の「倶利伽羅剣」を差し込む所です。
「仙界の滝」に不動明王が鎮座しております。
以前の仙界の滝

5日間の工程で無事に取り付けが完了しました。
我々も山を下りる時は感慨深く、いつまでも眺めておりました。

雄勝「石神社」仙界の滝 その2

さて資材も運び込まれ、ベースキャンプも作り、今回のアタック隊4人が揃った所で作戦会議をしながら石材の搬入です。ベースから先は30度はあるかもしれない急勾配になっていくので手持ち道具などは人力で上げていきます。

上で使用する三脚を運ぶ。これぞホントの二人三脚!!
杖無しでは上がれないほどの勾配です。

今回の任務では到底、運搬機だけでは石材を安全に運び込むのは難しくエンジンウインチを各所で使用しました。曲がりくねった急勾配の道なので運搬機が道を逸れたりクラッチが滑っても大丈夫な様に山岳用のシャックルを用いて各所の大木に括り付けロープを通して運搬機に括り付けて補助をしながら引き上げていきました。

この傾斜地での運転はかなり怖いデス。。。
緊張が走ります
山の傾斜と突起物に当り横転しました。

途中、石材を積んだまま運搬機が横転したりもありましたが、直ぐにウインチを用いて正転させて事無きを得ました。想定はしてましたので不動明王本体はこれでもか!というくらいに毛布や絨毯で覆い養生していて良かったです。

エンジントラブルも無く直ぐに作業再開できました。さすがジャガー!!
何故に石材運搬機が「ジャガー」と呼ばれているのかは判りませんが、全国的にそう呼ばれているのでしょうか??

一休みのひとコマ

山に入って三日目。やっと石像が目的地まで上がってきました。

ココからまた沢を下り道なき道を作り「仙界の滝」まで!!

雄勝「石神社」仙界の滝 その1

こんにちは。亀屋石材のブログを訪れて頂きありがとうございます。

先週の12月12日(大安日)から石巻雄勝の「石神社」にて仙界の滝という場所へ400kgはある不動明王の石像を設置してまいりました。
当、亀屋石材がやってきた現場の中でも過去一番の難所現場になりました。
このブログは我が社の備忘録としても、そして皆様にお見せしたくも、是非に記録しておかなければと感じ綴っております。

それでは!まず今回運び込む不動明王の写真から

高さ5尺2寸 幅2尺 奥行き2尺 重量400kg 白御影石

亀屋石材の展示場に今年の秋口から保管されておりました。

さて!積み込んで石巻の雄勝へGO!

雄勝 石神社
旧林道を搬入路に使用
資材の搬入


上記の写真の所までは普通の山道です。それでもベースになる場所までは40分程かかります。

ベースキャンプ(休憩所)

さぁ!これから石材山岳部の始まりです!!