フラット墓石で改葬工事 PART2

さて改葬工事のPART2として石材施工から紹介していきます。

基礎工事も無事に終え2週間の養生を経ていよいよ石材施工です。

組み石部分の金具
カロート(納骨堂)の設置
旧先祖代々碑の設置

だんだんと新しくなっていく様は以前の形を忘れてしまうほどです。
長年にわたって石にこびりついた水垢などの汚れは高圧洗浄機を使用して綺麗さっぱりと見違えるようになりました。施主様の希望で古い石碑を残しつつ新しいものと融合させたいという希望が形になっていきました。

石貼り作業

床一面に滑り止めの加工(ビシャン加工)を施しました。


石は磨くととてもきれいですが、雨の日や、雪の日などは足元が滑りやすく大変危険です。現代では色々な加工技術が進みデザイン性のある滑り止めも施す事が出来ます。今回は敢えて昔からの加工技術でビシャン加工という石を細かく叩いて加工する、磨いた部分と叩いた部分のコントラストがあるデザインを選びました。
床を歩くのがもったいないほどきれいに仕上がっていきます。

完成写真
フラット墓石
意匠登録 第 1572335号
商標登録 第 5907273号

さぁ!完成です。
フラット墓石の硝子(青いガラス部分)の内部が納骨堂になっており納骨堂内部に光が射し込む採光部分になっております。普段から納骨堂に光が射し込む事で「害虫」の侵入や湿気などを防ぐ事ができる仕組みです。
やはりご先祖様の遺骨がある場所は聖域であると考えて清潔に保っていきたい場所であります。

全体図

見事に以前の墓地から様変わり致しました。
以前よりも広く感じてオープンなイメージに仕上がりました。

今回は敷地が大きい為に石材を沢山使わずに必要最低限で且つ実用性のあるお墓にしたいと考えてデザインさせていただきました。
このスペースがあればお墓参りでも立ち話や石に腰かけてゆっくり話すことも可能ですね!

そして最後にこの墓地を作成するにあたって基礎コンクリートを流す際にお手伝い頂いた石屋さんたちがおります。総勢10名、6社が集結いたしました。
同業者が6社集まる仕事は自分の仕事では初めての事です。私は勝手に「石屋祭り」と称しましたがwwとても有意義な仕事でした。
このような機会を与えてくださった施主様にも大きく感謝いたします。

その時の集合写真もあわせて載せておきます。
注)背景に映り込んでいる墓石は関係ございませんので了承ください。

協力:平石材 和泉屋石材店 黒川石材 八乙女石産 スガタ彫刻 亀屋石材

皆様炎天下の中でもこの笑顔!!タフです!健康そのものww
とても良い写真です!昭和の匂いさえしますね!

最高に暑い採光な仕事を最高に仕上げる事ができました!
皆様本当にありがとうございました!!

フラット墓石で改葬工事

もう秋彼岸も終盤になり、すっかり秋の空気が漂い始まりました。
今年の夏は例年にも増して暑かった!!
そして、その暑かった夏の日の墓石工事で非常に思い出に残る仕事が
ありました。
その仕事を紹介したいと思います。

先ずは最初に改葬工事をしたいと施主様から依頼を受けた時の写真です。

間口8尺5寸に奥行き14尺

墓所が広く、先祖代々碑も尺2寸の竿石で宝匡印塔が佇む歴史のある墓地です。
お客様の希望は「地上より下に納骨堂があるのが気になっているので、納骨堂を地上に上げたい。そして清潔な納骨堂に変えたい」との希望でした。
お客様の希望に沿う形で提案させていただき、いよいよ改葬工事が始まりました。

生垣を処理して改葬工事
基礎工事まえの配筋と枠組み
一輪車の通路作成
コンクリート打設開始

今年一番の暑さの中、熱中症にもかからず根切り工事、枠組み、コンクリート打設、と順調に現場は進んでいきました。
1日に何本のジュースを飲んだのかなぁ!?
毎日ペットボトルのゴミが沢山でましたねww
皆様、ほんとお疲れ様です!!
30度を超す炎天下の中で汗をかきながらの精巧な作業するのは想像を絶する大変さがありますが健康な体にホント感謝です。

そして基礎コンクリートの強度がでるまで養生。

次回のブログで施工から完成までまた紹介させていただきます。